さいしんこうげい

『さいしんこうげい』では社会人と学生からなる4チームが工房とパートナーを組み検討や展示物の制作を進めていきます。最初に参加者が工芸工房の職人さんと顔を合わせて工芸品のことを教えてもらいます。次に実際の仕事現場を訪問しアイデアを膨らませてより良いアイデアにするために中間発表を行います。さらにアイデアを練り上げて最終プレゼンテーションを経てアイデアを固め、最終的にはアイデアを形にし、展覧会を開催します。展覧会にお越しいただいた皆様にどの展示が印象に残ったか投票いただき、最も評価の高かった展示を京都西陣にできる新しいギャラリーにて公開する予定です。既に知られている工芸品の魅力の伝承はもちろんのこと、ものづくりの産業の歴史や工芸にまつわる物語を紡ぎ、工芸品の新しい魅力の発見へとつなげていきます。

《 さいしんこうげい 展覧会 》

展覧会では、4つのチームそれぞれがアイデアソンを通して感じ取った工房・工芸品の魅力を思い思いの形で表現し、一般公開します。参加者である大学生と社会人が京都の伝統工芸の工房や工芸品と触れ合う中で感じ再定義した魅力を、展覧会を通してより多くの人にも感じてもらうことで、次の「さい」発見、「しん」発見に繋げていきます。

「京人形ひろめ隊」

チームA 社会人(NTT西日本京都支店)
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京人形師きまた

京人形の魅力を「これまでの伝統や格式を守りつつ、新しい表現が取り入れられた、時代にマッチした工芸品であること」だと捉えています。多様性が重要視されている現代らしく、「自分らしく生きる・自分の人生を楽しむ 京人形で今の時代を感じてほしい」をテーマとします。男雛と女雛を入れ替えた雛人形と赤屏風に代わるさまざまな風景を組み合わせ、トランスジェンダー(Transgender)を表現するなど、今の時代だからこそできる京人形の新しい表現にチャレンジします。

「シン祭具Project」

チームB 学生(京都産業大学)
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牧神祭具店

神祭具の魅力は「①木のぬくもりを活かす技術②形ないものを形にできること」。「推しや大切なもの、想いを綴った物などを祀る、~おぼろげな気持ちを神祭具によって明確なものに!」をテーマに真っ白な空間に祭壇を置き、神祭具の神聖さを表現しながら、祭壇内には二次元コードを配置することで、神様以外の大切なものを祀るという新しい神祭具の使い方を提案します。

「きもの着てみませんか?」

チームC 学生(京都産業大学)
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京染工房 中秀

完成された京友禅そのものだけでなく、工芸品が完成するまでの「細やかな工程(1色ごとに希望に合わせて調合する唯一無二の色など)」が魅力であり、細やかな工程から生み出された「着物の繊細さや鮮やかな色」を知ってもらいます。特別な日に着る印象がある着物ですが、着付けされた着物と身近な景色とを合わせることで、着物を日常使いするイメージを膨らむ空間を演出します。

「tsumugu」

チームD 学生(京都産業大学)
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京繍すぎした

京繍の豊富な技法と色から、『「自由さ」と「個性」が出せる』を魅力として再定義。京繍を日常生活に取り入れてもらいたいという想いから、刺繍好きの人物像をイメージし、京繍が身近に溢れる部屋を表現します。部屋の中には、京繍をあしらった小物やチームメンバが作成した刺繍、多彩な糸や技法を伝える写真・動画などをちりばめ、京繍の良さを余すことなく伝えます。

【 参加協力工房 】

京人形師 きまた

頭師、髪付師、手足師、着付師など、分業化された京人形の制作工程のうち、60余年にわたって髪付を行う。先代の技術を継承し、雛人形を始め、五月人形、市松人形などの古典的な人形から創作人形まで幅広く制作を手掛ける。繊細な技術で修理、復元も手掛け、髪の植え直しから、小道具、着物の修復まで総合的に行っている。2代目木股博鳳。

牧神祭具店

大正7(1918)年の創業以来、見た目の美しさだけではなく、数十年、数百年の使用に耐えうるものづくりを信条とし、木工指物の技術を現代に受け継ぐ。材木の厳選と組手、仕口、曲げなどの伝統技法により、社殿、神棚、地蔵堂、三方など神具、祭礼用品全般の製作・修理を行う。近年は神祭具製作で培った技術の応用も積極的に行っている。

京染工房 中秀

昭和15(1940)年、京染工房 中秀を開業。手描き友禅、ロウケツ染、型染め、刺繍など様々な京友禅の技法を使い誂え着物の制作を行っている。また、長年培った経験を活かし着物洗いや、柄足しや金彩加工、染め替えなども行い、最適な技術で修繕を施す。近年では友禅図案の意匠提供を行うなど、積極的な技術転用も工房の特徴。

京繍 すぎした

刺繍と友禅を効果的に生かす図案を得意とし、友禅の着物や帯に京繍を施す工房として昭和13(1938)年に創業。着物や伝統文様を大切にしながら洋風の図案を取り入れたり、洋装や現代のライフスタイルに合う製品に京繍を施したりなど、新分野への技術転用も意欲的に行っている。また、京都の工房と関東で京繍教室を精力的に開催し、京繍の普及と後進の育成にも力を入れる。

アイデアソン

2022年10月~12月

展覧会

2023年2月4日(土)~2023年2月18日(土)
午前10時~午後7時
入場料 無料

展覧会場所

NTT西日本三条コラボレーションプラザ
京都市中京区烏丸三条上ル場之町604
NTT 西日本京都支店三条ビル1階

- さいしんこうげいとは -

皆さんこんにちは。「DENDEN 京都」と申します。私たちは京都のいろいろな団体や組織が声をかけあい集まったメンバーです。最初は自分たちのまわりのことを何か一緒にできないかな、そんな思いで話し合いを始めました。まわりには多くの工芸の職人さんがさまざまなものづくりをしています。それらの工芸品は素晴らしいものばかりです。しかし現代の生活の中においては、使い方を知らない、どう身につけたらいいのかわからない、どのように飾るのが正しいのか…そんな疑問もいっぱいあり、そもそも自分達も工芸品のことをそんなに知らないよね、となりました。それならば、京都の伝統工芸品の魅力を再定義してみよう、その上で新しい表現の仕方を見つけ、工芸品の活路を見つけだそう!と。そこで「工芸の魅力を再定義するアイデアソン」と「魅力の伝え方を模索する制作・展覧会」を実施するプロジェクトを発足。こう聞くとすごく堅苦しいことをするようですが、われわれが工芸のことをもっと知って、その魅力を多くの人に知ってもらう、そして工芸品をもっと身近に感じてもらおう、というのが目標です。そしてこのプロジェクトの名前を『さいしんこうげい』としました。受け継がれてきた工芸の魅力を再発見し、新しい発見につなげていきたい、そんな思いでわいわいやっていきます。ぜひ、われわれを見に来てください。

さいしんこうげい 展実行委員会

「DENDEN京都」企業一覧

西日本電信電話株式会社 京都支店

特定非営利活動法人 京都西陣町家スタジオ

京都府

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